先週日記のつづきなんだけど、ボスが心臓病でわざと揚州へ診断を受けに行った前のことだ。
あたしとほかの出張者は会社で仕事に没頭しているところを、ボスから電話がかかってきた。
ムカ、あんたの部屋を貸してね、私もうチェックアウトしたから、揚州への車は4時なんだからねって。

ええええ…!!あんな散らかっている部屋がボスの目に晒される!?また怠け者とか、しょうがない若者とか思われちゃうよ!いやだよ
って声を立てずに叫んだ。
が、いいですよ、どうぞご自由にお使いになってくださいとしか答えなかったわたし。

同時にもほっとした。なぜかというと、出張すると必ずエロbl小説を持って行くが、今回に限ってそういった本をなにもってなかった。
もし今回も持っているならば、ボスがわが部屋のドアを押し開けたら、すぐ見えるのはだらしない格好をする二人の男が絡み合ってる表紙なんだ!(しかもばかばかしい帯の宣伝語)。いつも本がベッドヘッドに置いてあるから。日本語がもちろん読める彼女もその内容は何なのかすこし読めば分かるでしょう(挿絵も言うまでも無くあれなんだ)。そうだったら、私は本当に会社で生きる勇気もなくなるんだよ!

でも、以上はすべて不成立の仮説である。幸いに、ベッドの脇にあるのは日本経済入門、同時通訳といったいかなる向上心のある読み物だけだ。ぎりぎりセーフかなんというか。とにかくわが名誉わがイメージが無事に保てる!

最後に、あんたが病気にならないよう部屋に残した果物を全部捨てた。飲み残したミルクジュースを冷蔵庫に入れてください。部屋の温度がたかいのですぐ変質するから。うるさいと思われるけど、それもあんたのためだとボスのメッセージが届いた。

すこし感動した。